英語でよく見かける “1st”、”2nd”、”3rd” という表記、正しく使い分けられていますか?英語を勉強していると、「3thって書いていいの?」「21は21th?それとも21st?」といった混乱に一度はぶつかるもの。
この記事では、特に間違えやすい序数(ordinal numbers)の基本から、間違いが起こりやすい理由、発音の違い、そして実生活や試験で役立つ具体的な使い方までを丁寧に解説しています。
単に「覚える」だけでなく、記憶に残る覚え方、日常会話や英作文での応用、さらにはビジュアルで覚える学習法まで幅広く紹介。
初心者の方はもちろん、なんとなく使っていた人にも「なるほど!」が見つかるはずです。英語力アップを目指すなら、まずは序数の正しい理解から始めましょう!
間違いやすい1st、2nd、3rdの表記とその意味
1st、2nd、3rdの基本的な意味と使い方
- 1st(first)は「1番目」
- 2nd(second)は「2番目」
- 3rd(third)は「3番目」
を意味し、順序を表す序数詞です。
英語では、物事の順番や順位、時間の経過を示す際に、序数が非常に重要な役割を果たします。
たとえば、「彼がレースで1番になった」や「今日は3回目の授業だ」といった文に使われ、会話や文章の中で頻繁に登場します。
特に日付表現では「July 1st」のように使われ、実際の生活に密接に関わる表現です。英語の文章を書くときやスピーキングの場面でも、自然な表現として必要不可欠な知識となります。
数字を使った序数の表現方法
英語では、基数(1, 2, 3など)に特定の語尾をつけることで序数(順番を表す数字)を表現します。たとえば、1は「first」となり「1st」と表記します。2は「second(2nd)」、3は「third(3rd)」となります。
4以降は基本的に「th」をつけて、4th(fourth)、5th(fifth)、6th(sixth)と続いていきます。
このルールは比較的単純ですが、1〜3に関しては例外的な形になっているため、特に注意して覚える必要があります。
また、21stや32nd、43rdなど、10の位が異なっても1・2・3で終わる数には同じようにst, nd, rdが使われるという点も押さえておきましょう。
1st、2nd、3rd、4th、5thの読み方と発音の違い
- 1st:ファースト(first) — 語尾の “-st” は “s” に続く歯擦音で、明確に発音されます。
- 2nd:セカンド(second) — “-nd” の部分は “nd” としっかり音が出され、語尾が強調されがちです。
- 3rd:サード(third) — “-rd” の発音は巻き舌気味の “r” 音が含まれ、日本人には少し難しい発音かもしれません。
- 4th:フォース(fourth) — “-th” の発音は舌を歯に軽く当てる摩擦音で、日本語にないため特に練習が必要です。
- 5th:フィフス(fifth) — 「f」が2回登場し、”th” の摩擦音で終わるため、発音が特に難しい単語のひとつです。
それぞれ語尾の音が異なるため、リスニングやスピーキングの場面では発音の違いが識別の手がかりとなります。
特に英語圏での会話やテストのリスニングパートでは、序数の語尾音を正しく聞き取れることが重要です。
英語学習者にとっては、これらの発音を繰り返し練習することで、正確な発音と理解力を身につけることができます。
例として、”first” と “fifth” は似ているようでいて、語尾がまったく異なるため注意が必要です。
3rdと3thの違い
3rdと3thの発音の違いは何か
“3rd” は “third” と発音される正しい形であり、その音は「サード」と表現される独特のものです。
一方で “3th” という表記は存在せず、辞書にも載っていない誤った形です。
“3th” をそのまま読もうとすると、「スリス」や「スリース」といった不自然な発音になってしまい、相手に意味が伝わらない恐れがあります。
特に英会話の場では発音が理解の鍵を握るため、正しい語尾の知識が不可欠です。
なぜ3thという表記が存在するのか
多くの英語学習者が序数の規則性に従って「4th」「5th」などを学んだあと、「3rd」にも同様に「th」をつけて「3th」と誤って記述する傾向があります。
これは、1〜3の語尾が特殊であるという例外を理解する前に、規則に基づいて自動的にthをつけてしまうことが原因です。
学習初期には「4th」「5th」などの繰り返しによってthが一般化され、それが3にも当てはめられてしまうのです。
3rdを選ぶべき理由とその詳細
英語では1・2・3に限って特別な語尾(1st=st、2nd=nd、3rd=rd)を使い、それ以降は原則として「th」を使用します。
このルールに従わないと、文法的に誤りとされ、読者や聞き手に混乱を与える可能性があります。
たとえば、「He came in 3th place.」という文章は一見すると理解できるかもしれませんが、ネイティブにとっては明確な誤りであり、フォーマルな場面では特に注意が必要です。書き言葉でも話し言葉でも、正しい序数表記は英語力を示す基本的なポイントです。
特に試験やビジネス文書では、正確な綴りと語尾の使い方が求められます。
英語における序数の重要性
日常会話における序数の使い方
序数は日常会話において非常に頻繁に登場します。たとえば日付の表現では「July 3rd」(7月3日)や「October 1st」(10月1日)などがあり、会話やメール、SNSの投稿などにも自然に組み込まれています。
また、順位や順番を伝える際にも不可欠で、「He came in 1st place.」や「Read the 2nd chapter.」などのように用いられます。
さらに、日常生活でのアナウンスやスケジュールでも「This is the 3rd train today.」のように使われ、正確に意味を伝えるために必要な語彙です。
日常表現の一部として、子どもから大人まで幅広い年齢層が使いこなすべき基本要素の一つといえるでしょう。
学習やテストで必要な序数の理解
英語の序数は、試験や資格取得の場面でも重要な役割を果たします。
特にTOEIC、英検、IELTSなどの英語検定試験では、リーディングやリスニングの中で日付や順序に関する質問が出題されることがあります。
その際、正しい序数の表記と発音を理解していないと、選択肢を間違えてしまったり、文意を取り違えたりする可能性があります。
また、英作文では「the 1st point is…」のような構成が評価されることもあり、論理的な表現の土台にもなります。正確に使うことで得点アップや伝達力の向上が期待できます。
知っておくべき序数に関するポイント
序数には一見すると覚えやすい規則性がありますが、いくつかの例外も存在します。
たとえば11th, 12th, 13thなどの「th」で終わる序数は、1stや2ndとは異なり特別な語尾に見えないため混乱しやすいです。
また、20th、30thのような数の後ろに1~3がつくとき、21st、22nd、23rdといった形で再びst, nd, rdが現れるため、二桁の序数にも注意が必要です。
さらに、100番目(100th)や101番目(101st)のような大型の数でも同様のルールが適用されます。
これらのポイントを押さえておくことで、英語力における基礎固めがしっかりとできるようになります。
1st、2nd、3rdの表記を正しく覚える方法
記憶術を使った序数の覚え方
“1st = S = Start”、”2nd = N = Number two”、”3rd = R = Rank three” のように、それぞれの序数の語尾に対応する頭文字に意味を持たせると覚えやすくなります。こうした記憶術は語呂合わせに似ており、特にビジュアルや連想に強い学習者にとって効果的です。
例えば「1st」は「始まり=スタート(Start)」と連想し、「2nd」は「ナンバー2(Number two)」で競技の順位を思い出し、「3rd」は「3番目のランク(Rank three)」として階級制度をイメージすることで、自然に頭に残ります。
また、紙に書きながら口に出して反復することで、視覚と聴覚の両方から記憶を強化できます。
例文を用いた1st、2nd、3rdの使い方
- She won 1st prize in the contest and received a gold medal.
- This is my 2nd visit to the museum, and I still find it fascinating.
- He lives on the 3rd floor of the building, just above the bakery.
上記のように、文の中で自然に使う練習をすることで、序数の表記と意味を結びつける力が高まります。
実際に自分の経験をもとにオリジナルの文を作ってみると、より深く記憶に定着します。作文の練習や英語日記にも活用できます。
視覚的な学習法で覚える効果的な方法
視覚的に学ぶタイプの人には、カラフルなフラッシュカードやイラスト付きのポスターが有効です。
たとえば、1stは金メダルの絵と結びつけて、2ndは銀メダル、3rdは銅メダルのイラストを使って順番を視覚的に印象づけることができます。
また、アニメーション動画やカードゲーム形式のアプリなど、インタラクティブなツールを活用するのも効果的です。
さらに、机の上や壁などに序数の一覧表を貼っておけば、毎日目にすることで自然と表記が身につきます。
学習環境に視覚的な工夫を加えることで、無理なく繰り返しの学習ができるのです。
1st、2nd、3rdを使った表現のバリエーション
他の序数と混同しやすい表現
たとえば、”thirty-third”(33rd)や”twenty-first”(21st)など、2桁以上の序数になるとst、nd、rd、thがどこに付くのか分からなくなることがあります。
特に、”thirty-first”(31st)や”twenty-second”(22nd)などは、1桁と同様の語尾を維持するため、混乱しやすいポイントです。
また、”second to last”(最後から2番目)といった特殊な言い回しもあり、文脈によっては語順にも注意を払う必要があります。
特定の状況での序数の使い分け
スポーツでは順位の表現として、「1st place」「2nd runner-up」などが使われます。
会話では日付を伝えるときに「on the 1st of April」や「his birthday is on the 3rd」などの形が一般的です。
さらに、学術的な説明やプレゼンでは「the 2nd chapter」「the 3rd point in the agenda」など、章や要点を指し示す際に序数が頻出します。
ビジネスの会議などでは、「This is the 1st quarter result」といった具体的な使い分けもあり、場面に応じた自然な使い分けが求められます。
一文で使える1st、2nd、3rdの応用例
- He finished 1st in the race and broke the previous record.
- I met her on the 2nd of March during a conference.
- This is the 3rd time I’ve told you, and I hope it’s the last.
- We launched our 1st product last year.
- The 2nd meeting was more productive than the first.
- It’s their 3rd anniversary today.
このように、1st、2nd、3rdといった序数は、場面に応じて多彩に使われるため、応用力が問われる表現です。正しい序数の表記を覚えることで、英語の表現力が一段とアップします。
メールやビジネス文書、会話や試験の場面でも、自然に使いこなせるようになると英語力の印象が大きく向上します。
間違いやすい表記をしっかりとマスターして、自信を持って英語を使いこなしましょう。
まとめ
英語における序数(1st、2nd、3rdなど)は、日常会話からビジネス、学習まで幅広い場面で重要な役割を果たします。特に1〜3の表記(st, nd, rd)は例外的で混乱しやすく、誤って「3th」などと記述してしまうケースも見られます。こ
の記事では、序数の基本ルールから誤りやすいポイント、正しい覚え方や実用例までを丁寧に解説しました。
正しい序数表記を理解し、文脈に応じて使い分けることで、英語力の精度が高まり、伝わりやすい表現が可能になります。
重要なポイントまとめ
- 序数の基本: 1st(first)、2nd(second)、3rd(third)は特別な語尾を持ち、それ以降は原則「th」を使う。
- 間違いやすい表記: 「3th」は誤り。序数の語尾の規則と例外をしっかり理解することが重要。
- 発音の違い: 語尾の音はそれぞれ異なり、リスニング力と発音力を鍛える材料にもなる。
- 記憶術の活用: 意味を持たせた語呂合わせや視覚的な工夫で覚えると効果的。
- 実用例の活用: 日付、順位、章番号など、実生活で使う機会は多く、文脈による使い分けが必要。
序数の正しい理解は、英語を自然に、正確に使いこなすための第一歩です。この記事を参考に、1st, 2nd, 3rdを自信を持って使いこなしましょう。
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